魚沼の田んぼの移動
魚沼の田んぼ
魚沼の田植え。どうしても田んぼには深いところが出てくることがあります。コシヒカリの田植えの際には一般の長靴とは異なった田植え用の薄手で肌に密着した膝ほどまである長靴をはきますが、これは田んぼの中を長靴が脱げないようにするためで、ぬかる田んぼを足を大きく上げて移動します。
何十年も田植えを行ってきた手練れでも気を抜くと田んぼに足を取られ転倒してしまいそうになることも。しかしうまくバランスをとって実際に転ぶことはほとんどありません。田植えが終わった翌日、翌々日には筋肉痛が襲ってきます。
魚沼の田んぼの歴史
魚沼の田んぼの歴史毎年毎年のことですがやはり疲れます。ただ年配の手練れのおばあちゃんなどは見ていると少しスムーズに魚沼の田んぼの中を移動しているような気がします。やはり歴史を重ねた経験なのでしょうか。もっともおばあちゃんたちが若いころは稲作に使用する機械などほとんどなく、牛を使って田んぼを耕したり、馬を使って移動することもあったようです。
さらに田んぼの開墾には昔はよほどの尽力が現在と比較すると大変な苦労があったのだろうと思います。歴史をさかのぼると稲作と人類の文化というのは切っても切れない間柄で稲作の発明とお米の保存は人類に大きな変化をもたらしたということですが、稲作の大変さと、自然災害への心配や畏怖なども実際に一年を通して水稲栽培を行ってみると先人の苦労に頭が下がります。
谷川連峰水系魚沼産コシヒカリの特徴でもある、まだ雪解け水の冷たい川。ようやく春の温かさを保ち始めた魚沼の田んぼの泥の中に手を入れながら自然と人間の共生のありがたさを実感し、また田植えを続けます。今日のお昼ご飯は何だろうななどと考えながら。
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